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CIRCL編集部

冬場に多発?高齢者の入浴中の事故に注意

 寒くなってくると、普段シャワーで済ませている人も、湯船にお湯をためて入浴するという人は多いのではないだろうか?

 実は気をつけて頂きたいことがある。この10年で家庭の浴槽における溺死者数が約1.7倍に増加したことを踏まえ、その大部分を占めている高齢者に対して消費者庁が注意を促している(※1)。特に冬は最も事故が起きやすいといわれている。

年々増加している高齢者の家庭における溺死

 消費者庁が2016年に公開した「2014年に家庭の浴槽における溺死者数」では65〜94歳が上位3位を占めた。2004年の同統計でも同じ年齢の人たちが上位を占めていたが、10年間でその数は平均約1.8倍 となっていた。
高齢者の入浴事故が増加する要因には、近年の高齢者増加があげられる(※1)。

入浴中の事故の半数以上が12〜2月に起こっている!

 月別に事故件数がまとめられている「東京都23区における入浴中の事故死」によれば、10年間の平均の事故件数は、1月の206 件をピークに12月から2月にかけて多くなっている。冬の一番寒い時期に増加していることがお分かりだろうか。

 それに対して死者数が少ない月を順番に並べると8月、9月、7月だ。8月の事故発生件数は30 件であり、 ピークの1月と比べると約1/7まで減少している。

日本は世界第2位の溺死数

 では世界規模で見たときに日本の入浴における死者数はどのような位置にあるのだろうか。
入浴中の死亡(病気による心・脳疾患の発作を除く)などをはじめとする、事故として分類された溺死で比較したときには世界で2番目だ。溺死が一番多い国はギリシャで、海難事故で亡くなる人が多いためである(※2)。

事故の背景には入浴文化

 入浴による事故が多い日本だが、その理由は「文化的な背景」に由来すると考えられている。

日本の入浴は湯船に浸かるスタイルが一般的だ 。湯船に浸かることで体を温めたり、気持ちをリラックスさせたりする。しかし欧米諸国ではシャワーのみが一般的で、入浴は体を清潔にするものという意味合いが強いのだ(※2)。入浴を楽しみにしている人が多い中でシャワーで済ませるというのはイメージしにくいことだ。

安全に入浴するためには

 では、具体的にどのような点に注意したらよいのだろうか? 先に紹介した消費者庁の啓蒙リリースでは以下の事をあげている(※1)。
・入浴前に脱衣所や浴室を暖める。
・湯温は 41 度以下、湯に漬かる時間は 10 分までを目安にする。
・浴槽から急に立ち上がらないように気をつける。
・アルコールが抜けるまで、また、食後すぐの入浴は控える。
・入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらう。

持病が無く普段元気な人でも事故は起きている

 寒くなってくると、長い時間熱い湯船に浸かっていたいという人も多くなってくるだろう。しかしこれからの季節、室内とお風呂場では特に温度差が生じやすくなる。

 消費者庁の行った入浴中の事故に関する認識アンケートでは、持病が無く普段元気な人でも入浴事故が起きていることを知っている人は3分の1程度(※1)だという。この数を考えるとどこか他人事と考えている人が多いのかもしれない。

高齢者でなくてもおこり得る入浴事故。是非入浴の時には意識して、先にあげた方法を取り入れてみてはいかがだろうか。こういった対策を講じることで、入浴事故が減ることを願ってやまない。

参考・引用

  • ※1: 消費者庁 News Release冬場に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160120kouhyou_2.pdf
  • ※2: 地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所 高齢者の入浴事故はどうして起こるのか?—特徴と対策— 副所長 高橋 龍太郎 http://www.tmghig.jp/J_TMIG/topics/topics_184.html

WRITER

Ai Sugimoto

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