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CIRCL編集部

1日カップ2杯分のココアが超高齢社会の救世主に?研究結果からみる脳の活性化

筆者の話にはなるが、高齢者施設に入居している93歳の祖母を訪ねると、部屋の机の上に何やらテスト用紙のようなものが何枚か置いてあるのをよく目にする。定期的に簡単な計算問題を解いたり、前のページに書いてあった動物は何かといった記憶力に関する問題などを解いたりしているようだ。脳を活性化させるトレーニングになると言われたと話していた。

脳の活性化」。認知症予防のキーワードでもある。高齢者に限らず、若い人でも脳を活性化させておくことは大切なことだ。今回は、脳の活性化させる食品として注目されている「ココア」についてお伝えする。

ココアの成分「フラバノール」がスゴイ!

アメリカのコロンビア大学メディカルセンターなどの研究チームは、50~69歳の健康な被験者37人にココアを飲んでもらい、記憶力に変化があるかどうかを調べた。ココアには「フラバノール」と呼ばれる成分が多く含まれている。これまでの実験でフラバノールは、脳神経の伝達を改善する役割があることが分かっていて、研究チームはこのフラバノールが脳の活性化のカギを握っていると考えた

フラバノール1日900ミリグラム取るグループと、1日10ミリグラム取るグループに参加者を分けて、この量を含むココアを3カ月間にわたり毎日飲んでもらった。そして、その前後で、脳の海馬の「歯状回(しじょうかい)」と呼ばれる記憶に関わる場所の血液量を測ったところ、1日900ミリグラム摂取のグループの方が歯状回に血液がたくさん流入していることが認められ、脳が活性化していることが分かった(※1)。

60歳の人の記憶力が30~40歳の記憶力に

研究チームは参加者に、ココアを3カ月飲む前と後の2回、20分間の記憶力テストも受けてもらった。その結果、1日900ミリグラム摂取のグループの方がテストの結果が良かったことが分かった。その改善ぶりは驚くもので、開始時点で60歳代の記憶力を持っていた人が、3カ月後の記憶力はなんと30代から40代のものになっていたというのだ(※1)。

1日900ミリグラムのフラバノールってどれぐらい?

1日900ミリグラムのフラバノールを取ると脳が活性化されることは分かったが、どれぐらいの量のココアを飲めばいいのだろうか
100ミリグラムのフラバノールは、ココアパウダー1.25グラムで取ることが可能だ(※2)。900ミリグラムならココアパウダーは11.25グラム必要。牛乳120ミリリットルぐらいを使って作るカップ1杯分のココアで必要なココアパウダーは約5グラムなので、だいたい1日カップ2杯分のココアを飲めば、ノルマ達成となる。1日カップ2杯分なら飲めそうな量だ。

チョコレートにはご注意を!

ちなみにフラバノール100ミリグラムは、ダークチョコレート5グラムに含まれている(※2)。900ミリグラムではダークチョコレート45グラム。市販の板チョコは1枚約50グラムなので、1日1枚の板チョコのダークチョコレートを食べなくてはならない。脳の活性化には有効かもかもしれないが、体重増加が気になる量なので、チョコレートでフラバノールを取ろうとするのはあまりおススメできない。

認知症予防につながる小さな行動を

日本は世界で最も高齢化が早く進んでいる国だ(※3)。これは認知症の人が今後どんどん増えるという問題も同時に抱えている。カップ2杯分のココアを毎日飲むもよし、計算問題で脳トレをするもよし。これからの超高齢社会、認知症予防につながる小さな行動を自ら行っていくことが必要なのだ。

参考・引用

  • ※1:Dietary flavanols reverse age-related memory decline https://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-10/cumc-dfr102314.php
  • ※2:ココアの摂取と心血管保護-血圧と内皮機能への影響- p23 http://www.chocolate-cocoa.com/symposium/pdf/sympo_20d.pdf
  • ※3:平成28年版 高齢社会白書(概要版) 第1章 高齢化の状況 http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/gaiyou/pdf/1s1s.pdf


WRITER

kix

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