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CIRCL編集部

ファスティング(断食)は究極のアンチエイジングになるか?!免疫の自己再生を促進

 ファスティング(断食)は、古くからインドのバラモン教の断食行(ぎょう)をはじめ、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教など世界各地で、儀式や宗教の修行として取り入れられてきた。日本でも、体を清める修行や難病根治を目的に行われることも少なくなかった(※1)。
最近は、古くからの断食などの習慣を科学的に解明しようという試みがなされ、その効果が認められ始めてきた。

断食で免疫が自己再生する

 アメリカの南カリフォルニア大学長寿研究所、ヴァルテル・ロンゴ教授らの研究者は、断食をすることで、免疫システムが幹細胞レベルで活性化して、免疫系が新しく再生する、と発表している。

 化学療法薬の投与の合間に2日から4日ほどの長時間断食を行い、この12~14日ごとの化学療法薬の投与の前2~4日は絶食させ、その後は次の投与まで食事制限をかけずに観測するというサイクルを6回以上継続することにより、古い損傷した免疫細胞が死滅して、新しい免疫を作り出す。働きを止めていた幹細胞が、断食により自己再生を始めるということが、マウスでの実験とヒトの臨床試験により明らかになった。

ガンの化学治療による副作用を軽減

免疫システムは、年齢などの老化の影響や、ガンの化学治療などで損傷を受ける。しかし、断食を取り入れることで、その損傷を減らせるかもしれないのだ。
 例えば、ガンの化学治療の際に断食も取り入れることにより、副作用のある化学療法の有害な影響を軽減して、自己免疫システムを活性化できる可能性を示している。
 しかし、研究者の一人は「より多くの臨床研究が必要であり、そのような食事介入は、医師の指導の下で行われるべきだ」と語っている(※2)。

肌や髪のアンチエイジングは期待できる?

 今回の実験は、免疫系の自己再生が促進されるという実験だったが、アンチエイジングに詳しい近畿大学医学部の山田秀和教授によると、免疫だけではなくさまざまな組織が再生されて、老化を遅らせる可能性もあるようだ。

 ヴァルテル・ロンゴ教授らの研究チームは、断食が免疫系だけではなく、他の組織や器官でも幹細胞レベルでの自己再生のきっかけになるかどうか、という実験を続けている(※3)。

 研究が進むと、断食に肌や髪のアンチエイジング効果が明らかになるかもしれない

食べすぎていない?

 研究によると、断食は免疫力をアップさせ、病気の予防にも大変効果が期待できそうだ。しかし、断食は自己流で行うと危険もあるため、医師の指導を受ける必要がある。

 でも、そこまでは、なかなか難しいという人は、取りあえず今の食生活を見直してみてはいかがだろうか。断食の対極にあるのは過食だが、今のあなたの食生活は食べすぎではないだろうか?

 世界各地に、「大食は短命」、「腹八分目医者要らず」という意味の、類義のことわざが伝えられている。食べすぎを控えて、適量を食べるという食生活を徹底してみるだけでも、大きな健康効果が期待できるのではないだろうか。

参考・引用

  • ※1:ニッポニカ https://kotobank.jp/word/%E6%96%AD%E9%A3%9F%E7%99%82%E6%B3%95-163247
  • ※2:USC News https://news.usc.edu/63669/fasting-triggers-stem-cell-regeneration-of-damaged-old-immune-system/
  • ※3:J-cast http://www.j-cast.com/2014/08/23213449.html?p=all
  • 参照
    Cell Stem Cell http://www.cell.com/cell-stem-cell/abstract/S1934-5909(14)00151-9

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