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CIRCL編集部

相性の良さはにおいで分かる?遺伝子からみる運命の相手

 合コン、お見合いサイトが進化し、さまざまな出会い系イベントも催され、男女の出会いの場はますます広がっている。そんな中、においをもとにお気に入りの相手を見つけようというサービスが話題を集めている。どんなものかというと…。

Tシャツにしみ付いたにおいでパートナーをゲット

 ニューヨーク大学の研究者が創設したビジネスに「スメル・デーティング」というお見合いサイトがある。登録すると、まず、Tシャツが送られてくる。それを、香水、デオドラントなどは付けずに3日3晩着続けて、サイトに送り返す。サイト側は、そのTシャツの切れ端を、マッチングしそうな別のユーザーに送る。送られたユーザーは切れ端のにおいをかいで、気に入ったパートナーを探すという仕組み

優れた免疫をかぎ分ける?

 「においでパートナーを見つけるというのは理にかなっている」と話すのは、米ニューヨーク長老派教会病院ワイルコーネル医科大学のゲイル・サルツ准教授。体臭は、相手が自分とは異なる遺伝子を持っていることを無意識に知らせてくれるものだという。

においと異性を引きつけることとの関係についての研究には、さまざまな結果が出ている。例えば、「女性は、特に月経周期には、テストステロン値の高い男性の放つにおいに引きつけられる」とするものや「においは、遺伝学的適合性を見分ける手段として働く。特に、免疫学的意味合いにおいて」と指摘するものなど。

 後者の免疫学的な選別については「Men Chase, Women Choose:The Neuroscience of Meeting, Dating, Losing Your Mind, and Finding True Love」の著者でもある生物学者のドーン・マスラー氏が「人は分子レベルでパートナーを選び分けている」と述べている。相手が優れた免疫を持っている、つまり健康的な人間かどうかを生物学的に選別しているのだという。(※1)

女性は男性の体臭から合う恋愛遺伝子を見つける

 この話題になっている分子が主要組織適合遺伝子複合体(MHC)。これは、自分と自分以外を見分ける働きを持つタンパク質で、すべての脊椎動物が持っているもの。特にヒトに備わっているMHCをヒト白血球型抗原(HLA)といい、今「恋愛遺伝子」という異名を持つまでになっている(※2)。

 HLAは免疫システムに必要な遺伝子情報を持つ抗原で、女性は本能的に男性の体臭から恋愛遺伝子(HLA)をかぎ分けているのだという。漂ってきた体臭が好ましいか、イヤかで、パートナーが決定されるということだ。これは、体臭が心地よければ、お互いのHLAが異なり、イヤだと感じる場合、HLAが近いことを示すのだという。HLAが似ていると、お互いの関係性ばかりか、妊娠や出産に問題を生じやすくなるそうだ。

 女性は特に、健康で丈夫な子どもを産むため、自分とはできるだけ異なる免疫情報を持つパートナーを本能的に選ぶという(※2)。また、このHLAの型は骨髄移植の際に患者とドナーのHLA型のA座、B座、C座、DR座という4座(8抗原)の一致する割合が重要(※3)という点においても、“遺伝子の縁”という観点から運命の相手を見ると興味深い。

 合コン、婚活のような印象に頼る出会いもそれなりに効果はあるだろうが、行き詰まったときは、においという本能に頼るのも間違いではないかもしれない。

参考・引用

  • ※1:How much does smell matter when it comes to falling in love? http://www.mnn.com/health/fitness-well-being/stories/how-much-does-smell-matter-when-it-comes-falling-love
  • ※2:「恋愛遺伝子―運命の赤い糸を科学する」 山元大輔 光文社
  • ※3:日本赤十字社 造血幹細胞移植情報サービス HLAとは? http://www.bmdc.jrc.or.jp/medicalpersonnel/hla.html#an1

WRITER

AKINAGA

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