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CIRCL編集部

日光が足りない?冬の妊婦はビタミンD欠如に注意!

 妊娠中は赤ちゃんの分の栄養も必要であるため、妊娠前とは必要な栄養素の量が変わる。しかし、実は妊娠している季節によっても、必要な栄養素、不足する栄養素が変わってしまうのだ

 イギリスとアメリカの研究によると、冬に出産予定の妊婦は、季節的な影響でビタミンDが欠如しやすいが、ビタミンDサプリメントを摂取すると改善できることが明らかになった。

ビタミンDは成長に欠かせない栄養素

ビタミンDは、骨や歯に欠かせない栄養素だ。カルシウムやリンの吸収を促進したり、血中カルシウム濃度を高め、骨や歯へカルシウムが定着するのを助ける働きをする。妊婦が1日に摂取する推奨量は7.0μgで、上限は100μgになっている(※1)。

ビタミンDの欠如は今世界的にも問題になっており、日照時間も短く日光浴不足になりがちな北欧などの高緯度の国々では、サプリメントでもビタミンDを摂取している国が多い(※2)。

 またビタミンDは、妊娠中に特に不足しがちな栄養素でもある。イギリスでは、妊婦にサプリメントなどでのビタミンDの摂取が推奨されている。

イギリスの研究結果 季節により栄養素が欠如する

 イギリスのサウサンプトン大学とアメリカのオックスフォード大学の研究によれば、冬に出産予定の妊婦には、妊娠中にビタミンDサプリメントの摂取が効果的であることが明らかになった。

 The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism に公開された研究には、妊娠14週から829人の女性が参加した。女性の60%は、研究開始時に血液中のビタミンDが欠如していた。

 半分の女性は、ビタミンDを1日に25μg与えられ、 34週で再度栄養状態を調べたところ、ビタミンDのサプリメントを与えられた女性のほとんどは、健康なビタミンDレベルを保っていた。しかし、18%の人は、推奨用量よりも多めのビタミンDを与えられても、まだビタミンDが欠如していた。

 そのビタミンDが欠如した人たちとは冬に出産する予定だった女性と、非常に体重が重い女性だった。通常、妊娠中の栄養は妊娠周期などで決められることが多いが、今回の研究から、季節や体重によっても必要な栄養が変化するということが分かる。そのため、個人差や季節を考慮した、カスタマイズした必要量を摂取するのが理想的なようだ。

日本では4月、5月の新生児にビタミンD欠如の影響

 日本でも、京都大学の研究によると、ビタミンDの欠如の指標と言われる頭蓋癆(頭蓋骨を指で押すとピンポン球のようにへこむ状態)は、明らかに季節による変動が見られるようだ。11月の出生は頭蓋癆が最も少なく、4月、5月出生の新生児に、頭蓋癆が最も多いことが分かっている(※3)。

 これは、妊娠中の日照時間が季節により変動するためであり、季節により妊娠中の必要となる栄養が変わることを示している。

適度の日光浴も重要

 ビタミンDは、主に皮膚に日光が当たって作られる。妊娠中に日光を浴びる量が少なすぎると、胎児や新生児がビタミンD欠乏症になりやすい

 特に、冬には皮膚が衣服で覆われることもあり、ビタミンDが不足しがちだ。また、夏であっても、日焼け止めを多用したり美容のために極端に日光を避けたりする生活では、ビタミンDが不足してしまう可能性もある。

食品やサプリメントでもビタミンDは補える

妊娠中には、日焼け止めの使用を控えて、季節に合わせ適度に肌に日が当たる日光浴をしよう。また、冬場にはビタミンDを多く含むしらす干し塩シャケなどの食品を積極的に摂取することでも、ビタミンDを補える。

 日本は地方によって日光量が大きく変わるため、日光の弱い地域では、日光浴も長く必要になってくる(※2)。不足気味だと感じるときは、サプリメントでもビタミンDを補うことができる。その際には上限量を守り過剰摂取には注意しよう。

 冬は寒いので外出も控えがちになるが、赤ちゃんへの栄養を作るためにも日光浴は必要だ。日差しの弱い季節ほど、積極的に日光を浴びるようにしよう

参考・引用

  • ※1:ヘルスケア大学 http://www.skincare-univ.com/article/006612/
  • ※2:国立環境研究所 https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html
  • ※3:MailOnline http://www.dailymail.co.uk/health/article-3879310/Women-birth-winter-higher-levels-vitamin-D-fight-defects.html

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