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CIRCL編集部

ゴシップはうわさ話でしかない?有名人の訃報の悲しみだけではない効果

 タレントやセレブなど、有名人の私生活をのぞき見るようなゴシップは、時にプライバシーの侵害にもなりかねない興味本位のマイナスのものとされている。

 しかし、そんなゴシップにも、人の役に立つプラスの効果もあるという研究が、発表された。

SNSのプラスの影響力

 ソーシャルネットワーク上では、人々は自分の興味のあるセレブや有名人について、ゴシップを語り合うことも多い。Twitter、Facebookで情報を共有したり、情報交換したり、同じ興味を持つ仲間を見つけたりもする。

 アメリカのウエストバージニア大学のエリザベス・コーエン助教らは、そんなゴシップの思いがけないプラス効果に関する研究を、心理学専門誌に発表した。

 TwitterやFacebookで共有される芸能人の健康情報や訃報などのゴシップが、時には人々の病気や健康への意識を目覚めさせるという内容だ。

 ゴシップは、真偽があいまいで興味本位のうわさ話であることがほとんどだ。しかし、最愛のセレブが重い病気になったり、死亡したりした場合には、ファンの悲しみの気持ちはソーシャルネットワーク上で、健康教育の役割を果たし始めることがあるのだ。

俳優ロビン・ウィリアムズの自殺の原因は?

 研究者チームは、2014年8月に自殺したアメリカの俳優・コメディアンのロビン・ウィリアムズの死についての、ソーシャルネットワーク利用者のゴシップを調査した。

 ロビン・ウィリアムズは、コメディアンとしてデビューした後、映画界に進出。映画「ポパイ」のポパイ役や、「グッドモーニング,ベトナム」のエイドリアン・クロンナウア上等兵の役、「ミセス・ダウト」のダニエル・ヒラード役をはじめ、多数の映画やテレビドラマに出演した。

 1987年など複数回、アカデミー主演男優賞にノミネートされ、1997年にはアカデミー助演男優賞を受賞。アメリカで高く評価され、愛された俳優だ(※1)。

 しかし、2014年8月、自宅で首をつって自殺した。63歳だった。自殺前は、薬物のリハビリ施設にも入所しており、重度のうつ状態とパーキンソン病が自殺の原因ではないかとうわさされている。

悲しみが自殺原因の関心へ

 研究者らは、TwitterやFacebookで、明白にロビン・ウィリアムズの死を悲しんでいた利用者281人を選んで、訃報に関するコメントや発言を収集して、分析した。中傷や意図していない発言の利用者は、排除した。そして、自殺前後の利用者のコメントや発言を比較検討した。

 すると、281人のほとんどがロビン・ウィリアムズの自殺後に、うつ病やパーキンソン病、自殺、薬物治療に関心を持ち始めた。そして、1年が経過してもその関心は消えることなく、自殺原因の病気などについてのコメントが続いていた。

 さらに、281人へアンケートを依頼したところ、全員が医療、健康情報への理解や興味、関心を持っていることが分かった(※2)。

ゴシップが健康情報を知るきっかけになった

 この結果から研究者は、ロビン・ウィリアムズの訃報に深い悲しみを覚えた利用たちは、その悲しみに対処するために、死の意味を見つけようとして、健康、医療情報に興味を持つのだろうと推察している。

 この利用者たちは、愛する俳優の死を、ゴシップとして詳細に知ったり語ったりすることができたため、まるで身近な家族の死のように感じられたのかもしれない。この人々は、今後も健康や医療情報に関心を持ち続ける可能性が高いだろう。

 日本でも、有名人のがんや病気のニュースが、その病気についての詳細な情報を知る機会になっていることも多い。ゴシップにはばかにできない、健康推進に役に立つ一面もあるようだ。

参考・引用

  • ※1:映画.com http://eiga.com/person/82035/
  • ※2:エイジングスタイル http://www.agingstyle.com/2016/07/29001332.html
  • 参照 ELSEVIER http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0747563216304708

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