CIRCLから読者の皆様へ大切なお知らせ

睡眠・健康マガジンCIRCLは、この度の医療系メディアの信ぴょう性や著作権に関する一連の問題を、健康系情報を扱うメディアとして真摯に受け止め、自主的に掲載中の記事を見直すことを決定いたしました。少しでも多くの方に正しい情報をお届けするため、当メディアの掲載基準を見直した上で運用を徹底して参ります。品質を満たしていない可能性のある記事は非公開にしてまいります。一部ブックマークやシェアいただいた過去記事で見られないものが発生するなど、日頃よりご愛顧くださっている読者の皆様には多大なご迷惑をおかけいたしますことを、心よりお詫び申し上げます。今後ともCIRCLを何卒よろしくお願い申し上げます。
CIRCL編集部

冬に多いノロウイルス 感染メカニズムの一部を発見!

 国立感染症研究所はノロウイルスが感染するメカニズムの一端を解明した。ネズミに感染するノロウイルスの一種であるマウスノロウイルスが、細胞内に入り込むために必要な細胞表面上のタンパク質を見つけ出したのだ。現在、ノロウイルスに対するワクチンや抗ウイルス剤はないが、この発見はノロウイルスの感染メカニズムの解明に大きく貢献し、今後のワクチン開発・治療薬開発をが飛躍的に進むことと期待されている。

これからの季節はノロウイルスによる食中毒に注意!

 食中毒というと、ジメジメした梅雨の季節などに多いというイメージを持っている方も多いだろうが、実はそうではない。食中毒の発生は、意外なことに冬場に多いのだ(※1)。

 さまざまな細菌やウイルスが食中毒の原因菌となるが、ウイルスで食中毒の原因となるもので圧倒的に多いのはノロウイルスで、毎年1万人以上の人がノロウイルスによる食中毒を発症している(※1)。貝類やフグなどの魚介類が主な原因食材で、ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎は口から感染するため、手洗いや調理器具の消毒、食材にしっかりと熱を通すなどの対策が必要である。

 現在、このウイルスに対するワクチンや抗ウイルス剤はなく、対症療法が行われている。体力の弱い乳幼児や高齢者は特に注意が必要で、早めの病院受診が勧められる。

ウイルスの驚くべき細胞乗っ取り方法

 ウイルスは私たちの体の細胞内に入り込むことによって感染する。そして、細胞内のシステムを利用して、次々に増殖していく。まさに、細胞の「乗っ取り」とでも言うべき恐ろしく精巧なメカニズムを持っているのだ。また、ウイルスは細胞内に入り込むために、細胞表面のタンパク質(受容体)を利用する。

 そもそも、この受容体はウイルスのためにあるのではなく、細胞がさまざまな物質を細胞内に取り込むためのシステムである。しかし、ウイルスはこの輸送システムを巧みに使って私たちの細胞内に入り込み、細胞を利用し、最後には細胞自体を破壊し、次なる細胞へと移り住んでいくのである。

ノロウイルスの感染メカニズムが解明された

 国立感染症研究所の研究グループは、マウスノロウイルスが細胞内に入り込むために必要な受容体を特定した。これまで不明だった受容体は、細胞表面上のタンパク質「CD300lf」と「CD300ld」であることを明らかにし、マウスノロウイルスの感染メカニズムの一端を解明したのだ(※2)。

 マウスノロウイルスは人には感染しないが、同様の受容体がヒトノロウイルスの感染に重要な働きをしている可能性もあり、ヒトにおいても、受容体をターゲットにしたノロウイルス感染の治療薬やワクチンの開発に役立つ可能性がある。

 これからの季節、カニやカキなど海の幸を使った鍋のおいしい季節である。しかし、くれぐれもノロウイルスにはご注意いただきたい。手をしっかり洗い、調理器具の消毒、食材の過熱を確実に行うことが、ノロウイルス対策に最も有効なのである。

参考・引用

  • ※1:厚生労働省 食中毒統計資料|平成27年(2015年)食中毒発生状況 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000116566.pdf
  • ※2:日本の研究.com マウスノロウイルスのタンパク質感染受容体を発見—ノロウイルスの感染機構解明に大きく前進、ワクチン開発・治療薬開発を加速 https://research-er.jp/articles/view/50485

WRITER

Hashimoto.M

タグ

ARTICLE

  • 体内時計で病気治療。そんな時代がすぐそこに
  • 女子サッカー界のレジェンド、澤選手が実践していたヘアケアとは?
  • 母の日にお母さんが欲しい物1位は睡眠? でももっと大切なのは…
  • 発症後は時間との闘い、脳卒中。スウェーデン発、最新のヘルメットで大幅な時間短縮
  • あなたの幸福度は遺伝子で決まっている? 幸せの3遺伝子発見
  • 夜勤勤務の女性にケアを。男性に比べパフォーマンスや気分に大きな差
  • 男性が出産の痛みを味わう そんな恐怖が現実に
  • 「寝過ぎ・座りっぱなし・運動不足」が揃うと早死にリスクが4倍以上!?
  • 気持ちよすぎる? 熟睡できる住まいは木の家。中でも無垢材が最高
  • 中年世代でも確認・検証済み! たばこをやめると友達が増える
  • 今や「昼寝」は当たり前? 過半数の会社員が会社で昼寝
  • スマホがシミの原因? フランス研究チームが明かしたスマホ焼けの事実
  • 「水槽で泳ぐ魚を見る」だけでよく眠れる!? 心拍数も脳波もリラックス状態に。
  • ガンやリウマチには「笑い」 笑えば免疫力はアップする
  • 従来の常識を覆す結果が…夫婦の不仲が夫の病気リスクを減らす!?
  • おねしょの病気、「夜尿症」がすぐに治せるかも? エジプトで研究中の磁気を使った治療法
  • うつぶせ寝が顔にシワを作る!? スパナ型枕でつるりん肌を目指す
  • 心を体を大切に。統計で明らかになる、人工中絶した女性のその後
  • 「草食男子」の次は「オルタナ男子」!? 新しい価値観の次世代男子とは
  • 女性は特に注意! オープンオフィスは病気やストレスを増加させる!
  • ミドリムシは昆虫? 世界の飢餓を救うか、超高栄養価の昆虫食の今
  • 秋の大統領選を睡眠切り口で見る!トランプ氏の失言は睡眠不足が原因?
  • 止められるか?アレルギーマーチ 赤ちゃんのうちの全身保湿が重要
  • いつか絶対ここで寝たい… 世界で最も夜空が美しい場所はどこ?
  • 原因は偏った姿勢。 昼寝の後の不快な"しびれ"にこのストレッチ!
  • 指しゃぶり・爪噛み 子どものアレルギー防止に役立つ?
  • 世界が驚くその心理。 日本人は行列好き?背後に「協調」アリ?
  • 睡眠中の大地震に備える。 生き残るために必ずやっておきたい準備
  • 睡眠時間を2時間削るだけで顔が劣化?
  • たった一晩の徹夜が体を長期に渡って苦しめる 疲労・肥満が永続する可能性すらも?
  • あなたは大丈夫?「買い物依存症」 日常生活に影響が出たら要注意
  • 幸せ成分、オキシトシンのチカラ
  • 夜型の人は無理な生活を強いられている!?クロノタイプを知ろう
  • 他人の性生活をのぞき見! セックスの頻度や時間、何が
  • お餅が喉に詰まり窒息事故発生! その時どうすれば? 緊急対処法
  • 3歳児が夜10時以降に寝る時代がキタ!? でもそれって大丈夫?
  • 疲れが取れない…ストレスや精神疲労には、アスタキサンチンが効果
  • 通販でも畳マットは手に入る! 今すぐ欲しくなる畳のスゴイ効果
  • 夜勤で体内時計を狂わせない方法は「日勤の生活に体内を合わせる」
  • 自分の部屋は世界のどの街と同じレベル? 新型空気清浄機が登場
  • ほぼ歯がなかったプーさんモデルのクマ 残した教訓は「歯を大切に」
  • アメリカの離婚事情 夫がフルタイムの仕事を失うと離婚したくなる?
  • 人間に発情期がないのはなぜ?生物と人間の発情期の違いは
  • 更年期に頻発する睡眠の悩み 特に月経「前」に注意が必要
  • ぜいたく病?風が吹いても痛い? コーヒーで「痛風」が予防できる