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CIRCL編集部

「寝だめ」で健康悪化?なぜやっちゃダメなのか?

「休みの日ぐらい、ゆっくり寝させてよ」。
休日の朝のお父さんのセリフだ。平日は仕事で忙しく睡眠不足。仕事が休みの日にしっかり寝ておこうという「寝だめ」は、むしろ健康が回復するような気がするからした方がいいという感覚は、筆者もそう思った経験があるので理解できる。しかし、この「寝だめ」は、健康が回復するどころか悪化させるのだ。やっちゃダメ!なのだ。

寝だめは体内時計を狂わせる

仕事のある平日は出勤時間が決まっているので、毎日、同じ時間に起床することがほとんどだろう。残業があったとしても、眠くなる時間もだいたい同じなので、布団に入る時間もだいたい同じということが多いだろうと思う。慌ただしく1日が過ぎる平日だが、毎日、同じ時間に起きて、同じ時間に寝るという、体内時計はむしろ規則正しく動いている。

このようにせっかく体内時計が規則正しく動いていたのに、しっかり睡眠を取ろうと休日に寝だめをしたことで、体内時計が一気に狂うのだ。起床が遅かったから、眠くなるのも遅くなる。だから翌日も、起きるのが遅くなる、寝るのが遅くなる――。これの繰り返しだ。体内時計は狂い続けるのだ。これまでの研究で体内時計が狂うとうつ病を引き起こす可能性が高くなることが明らかになっている。良かれと思ってやった寝だめの果てはうつ病なのだ(※1)。

肥満や心疾患のリスクにも

寝だめがもたらす健康被害はうつ病だけではない。アメリカのピッツバーグ大学心理学部の研究チームは、だめによって体内時計が狂った状態は「社会的な時差ぼけ」だと指摘。この社会的な時差ぼけが心血管疾患などのリスクに関係するのかどうかについて、30~54歳のパートタイム、フルタイムで働く男女447人を対象に平日と休日の睡眠時間、および健康状態などについて調べた。その結果、平日と休日の睡眠時間の差が大きいほど、糖尿病や心血管疾患のリスクが高くなることが分かったのだ(※2)。

理想の睡眠のとり方とは? 平日4時間なら休日も4時間に?

平日と休日の睡眠時間の差があればあるほど健康被害をもたらすということならば、平日に睡眠を4時間しか取っていない人は休日も4時間で済ませた方が良いということなのかと言えば、もちろんそうではない。寝不足は寝不足で新たな健康被害をもたらしてしまう

では、休日の睡眠時間はどれぐらいまでなら長く取ってもいいのだろうか。ある専門家は7~8時間がちょうど良い睡眠時間だと話す(※3)。アメリカの睡眠財団も、働く世代の26歳~64歳の理想的な睡眠時間は7~9時間だとしている(※4)。例えば、この最低ラインの「7時間」を基準に、平日4時間睡眠の人は、休日は7時間ぐらいまでという方法であれば最も差が少なくて済むし、理想の睡眠時間を確保することも可能だ。

寝だめをしなくて済む最適な方法は、平日にも7~9時間睡眠を取ることだが、仕事上、難しい人もたくさんいることだろう。それならば、「睡眠時間の差をできるだけ少なくする」これを頭の片隅に置いて毎日の睡眠時間を確保していただけたらと思う。

参考・引用

  • ※1:憂うつでやる気が出ない…同じ時間に寝て起きれば何かが変わる!? https://www.circl.jp/18618

  • ※2:Social Jetlag, Chronotype, and Cardiometabolic Risk. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26580236
  • ※3:休日に「寝だめ」して疲れを取る その習慣、健康リスクだらけなんです http://agingstyle.com/2016/01/01000813.html
  • ※4:HOW MUCH SLEEP DO WE REALLY NEED? https://sleepfoundation.org/how-sleep-works/how-much-sleep-do-we-really-need

WRITER

kix

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