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CIRCL編集部

アスリートには常識!?スポーツの成績を伸ばすにはカフェイン摂取が有効?

 オリンピックがあると毎回話題になるドーピング。2016年に開催されたリオオリンピックでは国家ぐるみのドーピングの疑いで、ロシアの選手団の一部が参加できないという事態にもなった。では、ドーピングにはならないがスポーツの成績を伸ばせる魔法のドリンクをご存じだろうか? 特にゴルフの成績を伸ばしたいあなたに注目してほしい

カフェインとプラセボ投与によるゴルフのスコア比較

カフェインとゴルフの成績の関係が米オーバーン大学の研究チームにより調査された(※1)。この調査では、平均35歳の12人の男性ゴルファーが集められ、2日間36ホールのプレーを行った。

 12人の男性をランダムに2グループに分け、片方のグループにはラウンドのスタート時と9ホールの終了時に、コーヒーカップ一杯分に相当するカフェインを含むサプリメントを飲んでもらった。

 もう一方のグループには何も入っていないサプリメント(プラセボ)を同じように飲んでもらった。参加者は、自分がカフェインかプラセボのどちらを飲んだのかは知らされないでプレーをし、次の日はカフェインを飲むグループを逆にして、18ホールのプレーを行った。

カフェインにより、スコアやドライバー飛距離が伸びた

 その結果、カフェインサプリメントを飲んだグループは以下のように成績が良くなっていた(カッコ内はプラセボの成績)。
・18ホールのスコア平均:77(79)
・ドライバー平均飛距離: 240ヤード(233)
・パーオン平均ホール数:8.6(6.9)
この研究を行ったマムフォード博士は、カフェインによるエネルギーと疲労の軽減が、統計学的に確認されたと報告している。心拍数など他の数値への影響はなかったという(※1)。

アスリートの大半が競技前にカフェインを取っている

このカフェインの効果、すでにアスリートの間では有名な話のようである。ウォールストリートジャーナルの記事(※2)では、米ヒューストン大学のクロスカントリーのコーチが「いわゆるエリート層の競技者なら大半がカフェインを取っている」と語っている。また、カフェインの摂取がアスリートにとって1%から2%程度の競技力向上をもたらすという研究も存在するとも語った。

2004年にカフェインはドーピングの対象から外れる

 カフェインの大量摂取はドーピングと判断されてきたのだが、2004年に世界アンチドーピング機関がドーピング対象から外している。ドーピングに当たるかどうかを決める判断基準である
「スポーツのパフォーマンスを向上させる可能性があるか」
「アスリートの健康に被害をもたらす懸念があるか」
「スポーツ精神にのっとっているか」
のうち、下2つに当てはまらないからであるという(※2)。

 一方で、競走馬の場合、カフェインはドーピングに指定されている。実際に2014年には、カフェインが検出された競走馬が失格になっている(※3)。
カフェイン入りのエナジードリンクを大量に飲んだ人が亡くなったという事故があるのも事実ではある(※4)。しかし、カップ一杯程度のコーヒーであれば、日常のひとコマとしてよくある風景だ。スポーツ前に少し飲んでおいてもいいだろう。睡眠には相性の良くないカフェインだが、スポーツとの相性はいいようである。ラウンド前にコーヒーを飲んでいるゴルフ相手がいたら、本気を覚悟してしまいそうな研究結果だが、ゴルフ接待のネタとしてはちょっと小粋な話かもしれない。

参考・引用

  • ※1:Could caffeine supplements boost your golf game? http://www.nutraingredients-usa.com/Research/Could-caffeine-supplements-boost-your-golf-game
  • ※2:手軽な合法的ドーピング、カフェインに注目 http://jp.wsj.com/articles/SB11625300680616714172704582214473238037822
  • ※3:薬物検査 不振の馬も http://dd.hokkaido-np.co.jp/cont/dr-ishikawa/2-0066583.html
  • ※4:Cinnamon Challenge leads to poison control calls, ER visits in U.S.
    http://www.cbc.ca/beta/news/health/cinnamon-challenge-leads-to-poison-control-calls-er-visits-in-u-s-1.1326553 

WRITER

Daisuke Goto

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