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CIRCL編集部

「過労死白書」でわかる日本の労働環境

 「ワークライフバランス=仕事と私生活のバランス」の重要性が叫ばれて久しいが、日本の労働環境は相変わらず厳しいようである。電通の社員の自殺でも問題となった、過酷な労働環境やパワハラ、過労死問題。日本の労働環境はなかなか良くならないようだ。そんな中、先日、日本で初となる「過労死白書」が政府より発表された。

政府が「過労死等防止対策白書」を発表

 過労死白書は、正式名称「過労死等防止対策白書」というもので、過労死にかかわるさまざまなデータが記載されている。そこで発表されたのは以下のような内容である。
・2015年度の過労自殺(未遂を含む)での労災認定が93件
・勤務問題を原因の一つとする自殺は2,159件
・「過労死ライン」といわれている月80時間以上の残業をした社員がいる企業は23%
・残業が100時間を超えた社員がいた企業が12%(※1)

イギリスの新聞も日本の労働環境の問題を指摘

 この日本の過酷な労働環境は、イギリスの大手一般新聞であるガーディアンにも取り上げられている。そこで、日本の労働環境を「karoshi culture(カロウシカルチャー)」であると厳しく評価するとともに、技能実習生の過労死問題などについても触れている。また、一週間に49時間以上働く人の割合は日本で21.3%であるのに対し、アメリカ16.4%、イギリス12.5%、フランス10.4%などとも報じている(※2)。

残業の長さの陰に「効率の悪さ」と「お客様至上主義」

 日本で働く外国人が、日本の会社で働いた感想として、「残業が多い」と並んで「効率が悪い」ということに驚くようである。無駄なミーティングの多さや、マニュアル主義が仕事効率を低下させていると感じている外国人は多いようだ(※3)。効率が悪くなれば、自然と残業時間は増えてしまうだろう。
日本の社会の特徴として、仕事が丁寧で「お客様は神様だ」という方針を持つ企業が多い。これにはもちろんいい面もあるが、働く人にとっての負担は増えてしまう。

人材不足に苦しむ企業

 そんな従業員に負担の多い労働環境を改善してこなかったつけなのか、どこの企業も人手不足に苦しんでいるようである。先日財務省から発表された「人手不足に関する聞き取り調査」では6割以上の企業が、「人材確保が難しく人手不足である」と回答している(※4)。そろそろ従業員に無理をさせて業績を上げるというスタイルを変える時かもしれない。

 国内外で問題になっている日本の労働環境の悪さ。なかなか改善してくる気配はない。国は、発表した過労死白書をきっかけに、過労死対策を推進していくということである。

 国だけに任せず、何のために、誰のためにその仕事をするのか? 常に意識をむけて、自らの身を置く環境にも気を配りたいものだ。

 

参考・引用

  • ※1:初の「過労死白書」、勤務問題が原因の自殺2159件と指摘 http://www.sankei.com/life/news/161007/lif1610070041-n1.html
  • ※2:Death from overwork: Japan's 'karoshi' culture blamed for young man's heart failure https://www.theguardian.com/world/2016/oct/18/death-from-overwork-japans-karoshi-culture-blamed-young-mans-heart-failure
  • ※3:外国人が日本で仕事をして驚いたことは? - 「効率の悪さ」「飲み会とのギャップ」 http://news.mynavi.jp/articles/2016/01/01/careerenquete/
  • ※4:6割超が「人手不足」=財務省調査 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161025-00000086-jij-pol

WRITER

Daisuke Goto

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