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CIRCL編集部

尿酸=痛風だけじゃない!尿酸が教える腸の異常

 病院で血液検査を受けたとしよう。あなたはすべての項目がどんな意味があるのか理解できるだろうか? 医療関係者やよほど詳しい人でない限り、説明されてもすぐ忘れてしまうことが多いだろう。それでも「尿酸」は比較的覚えやすい名前であり、尿酸といえば「痛風」とセットで覚えている人が多いのではないだろうか。しかし、この尿酸値、痛風以外の全く違う部位の健康の指標にもなる可能性がある。「尿酸=痛風」ではなくなるかもしれないという報告だ。

尿酸は腸からも排泄される

 風が吹いても痛いということから名前の付いた「痛風」。尿酸が体内にたまると、それが結晶化して関節に沈着してしまうため、強い関節痛が起こる病気だ。尿酸をためないようにするためには、食生活の改善と水分をしっかり取って、腎臓から尿酸を排泄させることが重要だといわれている。

 この尿酸、排泄できるのは腎臓だけではなく、栄養を吸収する腸からも排泄されているそうだ。そして尿酸を見ることで、腸の機能を見ることができるということが発表された。

腸に存在する尿酸を体外に運ぶたんぱく質

 防衛医科大などの研究チームは「ABCG2」という遺伝子に注目した。この遺伝子は尿酸を体外に運ぶたんぱく質を作るための遺伝子だ。この遺伝子には個人差があるのだが、その小さな違いが小腸から尿酸を排泄する機能に関係するようである。

 腎臓からの排泄の影響を除外するため、その研究では、腎臓が機能しないため血液透析を受けている患者106人で調査を行った。遺伝子の違いにより「小腸が健全なグループ」「やや弱いグループ」「弱いグループ」に分けて尿酸値を測定。その結果「健全なグループ」に比べて「やや弱いグループ」で0.8mg /100ml、「弱いグループ」で1.3mg/100ml、尿酸値が高いという結果になった。

尿酸値を測ることで腸の異常がわかる?

 この小腸と尿酸の関係、痛風の予防や治療へつながる可能性もあるが、それだけではなく、腸の病気を調べるために使うことも可能だ。急性腸炎の子ども67人で、小腸に炎症が起きているときに比べ、回復した後では尿酸値がほぼ半減するという結果が出た。小腸の炎症があると、小腸からの尿酸排泄が低下してしまい、尿酸値が上がる。小腸の機能が元に戻ると尿酸の排泄がうまくいくようになり、尿酸値が下がるのである。こうした尿酸値の変動を見ることで腸の機能を見ることができるかもしれない、というのが防衛医科大の研究結果である(※1)。

腸の数値がわかる検査はほとんどない

 実は腸の状態がわかる血液検査というのはあまりないのである。腎臓の数値、肝臓の数値というのはあるが、腸の数値というのはほとんどない。尿酸は簡単に測ることができるため、尿酸を調べることで腸の状態を見られるようになる可能性もある。ただし、先ほど書いた通り、腸の尿酸の排泄能力や腎臓の排泄能力には個人差があるため、どの程度実用化できるかどうかはわからない。しかし、腸の病気の経過を観察するためには有用な検査になるかもしれない

参考・引用

  • ※1:尿酸値、小腸の働き弱いと高くなる? 防衛医大など研究 http://www.asahi.com/articles/ASJB72K00JB7ULBJ001.html?iref=com_apitop

WRITER

Daisuke Goto

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