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CIRCL編集部

幽霊?オカルト?経験者は意外と多い「金縛り」のメカニズム

 金縛りには、恐ろしくて霊的なイメージが付きまとう。金縛りが起きるのは日本人だけではないが 、昔から世界各地で幽霊や魔物の仕業だと考えられてきた。金縛りに遭った人から体験談を聞くと、霊がいたと語る人も少なくないため、さらに霊的なイメージが増幅してしまう。しかし、金縛りはただの生理現象なのだ。

 予備知識がなく金縛りを経験すると、かなり怖く感じるようなので、金縛りが何なのかは知っておいた方がいいだろう。また金縛りに遭わないためのノウハウもあるので、ぜひ活用してほしい。

金縛りに遭うと、どうなる?

 金縛りは、寝入りばなやレム睡眠時のような、眠りが浅い時に起きる。睡眠中に意識があるのに、手足が一時的に硬直して体が動かせなくなる。心拍数と血圧が上昇して、呼吸が浅く不規則になる。そのため、息苦しさを感じることもある(※1)。体が動かせないことに恐ろしさを感じて、何かが体に乗っていたり、霊がいると思ったりする人もいるようだ。

 でも、安心してほしい。金縛りは霊や悪霊の仕業ではないので、呪(のろ)われる心配はないし危険もない。睡眠まひという睡眠障害によって起こる症状だと、医学的に明らかになっているのだ。

 睡眠中は、夢を見ても実際に夢の通りに走りだしたりしないように、体は夢とは連動しないようになっている。そんな時に目が覚めると、意識はあるのに体が動かない金縛りの状態になるのだ。

目覚めながら霊やエイリアン拉致の幻覚を見ることも

 金縛りは目を閉じていても開けていても起こる。体を制御できないことに恐怖を感じるため、脳はその恐怖に何か理由を付けようとする。そのため脳が霊などの幻覚を作り出すことがあるのだ(※1)。金縛りが霊の仕業だと思うのは、このような脳のメカニズムによるものだ。

 日本では金縛りと幽霊のイメージが定着しているため、霊の幻覚を見る人が多い。そしてアメリカでは、幽霊のイメージがあまりないためエイリアンに拉致される幻覚を見る人が多いようだ。

 アメリカのハーバード大学の心理学者スーザン・A・クランシーは、エイリアンに拉致されるアブダクションの経験をしたという 事例を研究した結果、金縛りの幻覚とセラピストの誘導による記憶の置き換えだと結論づけている(※2)。

金縛りになりやすい人

 日本の高校生への調査では、約30%が金縛りを一度は経験している(※3)。若い人に多く、男女差はあまりない。悩みの増える思春期の中学時代に起き始めることが多い。そしてアメリカでは、アフリカ系アメリカ人、青年、女性が金縛りになりやすいようだ。

 また、慢性的な睡眠障害のナルコレプシーなどの睡眠障害がある人や、うつ病、不安症などの精神障害がある人、スマホを寝る時も手放さないような悪い睡眠習慣がある人は、金縛りになるリスクが高い。あまり頻繁になる場合には、治療が必要なこともある。

金縛りにならないためのノウハウ

 金縛りに遭いたくないときにとるべき対策は、なんといっても睡眠の改善だ。夜更かしを止めて規則正しい時間に睡眠をとり、昼寝は30分以内にしよう。寝る直前にパソコンやテレビを見たり、スマホを布団に持ち込んだりするのはやめるべきだ。夕食後は疲れやストレスを減らせるように、ゆっくりとリラックスしよう。

 安眠のために良いと言われていることは、そのまま金縛りの対策にもなる。そして、金縛りは睡眠不足、疲れやストレスで誰にでも起こりうるものであり、霊的な現象ではないと知ることも、金縛りのリスクを減らすことになるだろう。

参考・引用

  • ※1:News-Medical.Net http://www.news-medical.net/news/20160920/Sleep-paralysis-can-be-strange-and-frightening-experience-but-not-harmful.aspx
  • ※2:スーザン・A・クランシー著 「なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか」
  • ※3:町医者の家庭の医学 http://www.miyake-naika.or.jp/03_katei/otona_kanasibari.html

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