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CIRCL編集部

夜型の人は無理な生活を強いられている!?クロノタイプを知ろう

 生活リズムが朝型の人や夜型の人がいるように、生体リズムを支配する体内時計には個人差がある。体内時計に合わない生活を続けていると、体調に不調をきたすことにもなりかねないので、自身の「タイプ」を把握して、それに合わせた生活をするのが理想的である。

クロノタイプとは?

 人は昼に活動し、夜に休息をとる昼行性(ちゅうこうせい)の動物である。しかし、そのタイミングは一人一人異なっている。この一人ずつ異なる時間的なタイミングの傾向を「クロノタイプ」という。クロノタイプは「朝型」や「夜型」と呼ばれるもので、体内時計によって強く影響を受ける。また、50%程度は遺伝的に決定されていることが、双子の研究によって分かっている(※1)。

自分の体内時計を知ることは重要

 夜型だと自分で思っている人が、実は朝型の場合もある。しかし、体内時計は体のありとあらゆる活動に影響を与えるため、自分の体内時計を正確に評価することは重要だろう。自分の体質に合わない生活をしていたのでは、健康を害してしまう可能性も高くなるからだ。朝起きても、寝足りない感覚があったり、日中に極度の眠気を感じたりする場合、あなたの生活リズムは体内時計に合っていない可能性がある。そのような場合は生活を見直し、必要であれば睡眠専門外来を受診して、医師に相談する必要もあるだろう。

あなたは朝型人間? それとも夜型人間?

 あなたは朝型、夜型どちらだろうか? 朝型のクロノタイプの人は、特に用事がなければ、日の出頃に目覚めて、日中の早い時間帯に活発に活動し、夜は早く眠くなる。それに対して、夜型のクロノタイプの人は、早起きが苦手で、日が高くなってからようやく目覚める。平日は仕事の時間によって朝起きる時間や夜眠る時間が規定されがちであるが、何も用事がない休日の朝に、どれくらいの時間に目覚めるかによって、自分が朝型なのか、それとも夜型なのかを、ある程度は見極めることができるだろう。

 もっと客観的に自分のクロノタイプが知りたいという人は、「ミュンヘンクロノタイプ質問紙(MCTQ)」を試してみるのがよい(※1)。質問に答えてスコアをつけていくだけで、自分のクロノタイプを評価することができるのである。

朝方と夜型の1日のリズムの違いを調査

 兵庫県立大学と京都大学の研究では、朝型の人と夜型の人では、体内時計支配下にある自律神経の活動や食欲の1日のリズムが異なることが示された。研究は、18~24歳までの健康な女性34名を対象に、まず、朝型と夜型を区別する質問用紙を用いて被験者をそれぞれに分類し、年齢、身長、体重、体脂肪率、血圧、耳内温、心拍数、交感神経活動と副交感神経活動などの項目について調査が行われた。

現代社会は夜型人間には厳しい環境!?

 その結果、夜型の人では、終日、神経が高ぶっている(交感神経の活動が高い)ことが明らかとなり、さらに、心拍数も高く、眠気も多く感じているという結果が得られた。また、夜型の人では、午前中は食欲や胃腸の運動が低いなど、体の活動自体が低いことが明らかとなった。これらの結果は、夜型の人は、自分の体内時計に合った生活をしていない可能性が高く、体に大きな負担がかかっていることを示したと言うこともできるだろう。

自分のクロノタイプを知ってパフォーマンスを上げよう

 自身のクロノタイプに合った勤務時間を選択できるなど、今後は、従業員の働き方を改善する努力が企業には求められるだろうし、その方が結果的に企業の営業成績も上昇する、そんなことも多いに考えられる。

 体内時計には個人差がある。生活を見直し、自身がどのようなクロノタイプなのかを知ることは、健康に生活するうえでとても大切なことだろう。

参考・引用

  • ※1:国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所精神生理研究部門 ミュンヘンクロノタイプ質問紙- 日本語版 http://mctq.jp/
  • 参考:夜型指向性が若年女性の自律神経活動,胃運動および食欲感覚の日中の変動に及ぼす影響 日本栄養・食糧学会誌Vol.69(2016) No.2 p.65-74 本窪田直子ほか

WRITER

Hashimoto.M

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