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CIRCL編集部

PPK(ピンピンコロリ)はホントに理想的な死なのか?

 このページのタイトルを見てTPPを連想したあなた、仕事の手をしばし休めて健康診断の結果を見た方がいいかもしれない。PPKは新たな国際経済交渉ではない。高齢化が進む日本で「理想的な死」としてもてはやされている言葉だ。

 「ピンピンと健康に長寿を維持して家族に介護の世話をかけることなく「ころり」と亡くなるという老い方で、不幸にして長期の寝たきりになってしまって亡くなる「ネンネンコロリ(NNK)」とは違って理想的と言えるかもしれない。

 とはいえ、厳粛であるべき人の死を、このようにコミカルに語ることには抵抗を感じずにはいられない。ただ、救いと言えるのが、最近は同じPPKでも、「ピンピンキラリ」という言葉が使われることが多くなったことだ。ピンピンピンコロリと急死するのではなく、キラリと光る輝きを持った美しい老い方、という意味のようだ(※1)。

脳出血はある朝突然に

ピンピンコロリと亡くなる病気とはどんな病気だろう。脳梗塞(こうそく)、あるいは脳出血、心筋梗塞あたりが一般的に“候補”とされているようだ、かく言う筆者も、「美しい老い」を目標にプール通いをして水中ウオークを続けていた1人だ。血圧は150を超えて高かったが、薬は飲んでいなかった。10年ほど前に、水中ウオークによって血圧が下がった「実績」があったからだ。

 これから先は、筆者の懺悔(ざんげ)になるが、しばらくお付き合いいただきたい。筆者自身が脳出血に倒れ、ピンピンコロリの一歩手前までいったことがあり、以下は、その懺悔になる

 筆者の場合は、水中ウオークの「実績」が自信過剰につながって発症を招いたようだ。脳出血に襲われたのは、3月のある朝、自宅のリビングでパソコンをいじっていたときだ。何となく気分がすぐれない。隣の寝室で横になろうか、と思っていた時だった。

体がいうことをきかない

 いすから立ち上がろうとしてすってんころりんと転げ落ち、尻もちをついた。「何かおかしいぞ」と感じ、外出している妻に電話をかけようとしたが、体がいうことをきかない。救急車を呼ぶこともできない。脳卒中経験者や医療関係者から聞いていた話から「脳梗塞か脳出血だ」と直感し、そのまま動かず倒れていた。

一命は取り留めたが…

 外出から帰ってきた妻に救急車を呼んでもらった。救急車内での救急隊員の質問にも冷静に答えられた。そのときの冷静な頭が「ころりと死ぬことはなさそうだぞ」と結論を出していた。

 病院で救急処置をしてもらって一命は取り留めた。意識が戻ってから妻に聞いた話では、集中治療室ではかなり錯乱して乱暴狼藉(ろうぜき)を働き、医療スタッフを困らせたという。

ハードなリハビリ、体が悲鳴

 病院での緊急処置のおかげで、ころりとはいかず、一命は取り留めた。しかし、脳出血が怖いのはその後だ。寝たきりになるのを防ぐにはリハビリが必要だ。歩くのに必要なのが、「腸腰筋」と呼ばれる腰のあたりの筋肉で、これを強化するには筋トレが欠かせない、かなりハードだ。体が悲鳴をあげる。

体が自由に動いていたころスポーツジムに通いながら、「疲れるから」などと勝手な言い訳をして逃げたり、「酒は控えて」という妻からの警告を馬耳東風と聞き流したりしていたツケが何倍にもなって返ってきた

生きてるだけで儲けもの

 高校時代からの悪友からは「生きてるだけで儲(もう)けもの」と冷やかしとも取れる“激励”を受けた。確かに、ころりと死ぬ「理想的な死」はならなかったが、「生きていることは儲けもの」だと思う。リハビリスタッフの好指導のおかげで、杖をつけばよちよち歩きができるようになった。歩いてトイレへ行けるようになり、おいしいものを食べることができ、家族との憩いのときを過ごせる。

 この懺悔は、恥をしのんで書かせていただいた。血圧の自主管理を怠って、筆者のような後悔をする人が1人でも少なくなれば…そんな願いをこめて。

 脳出血で左半身に麻痺(まひ)が残ったため左手が使えない、懸命のリハビリのかいもなく、杖を使わなければ歩けない…。筆者の手元に届いたのは、「1級」と等級がつけられた障害者手帳だけ。自信過剰と自堕落な日々のツケは、あまりにも大きかった。

参考・引用

  • 参考:中日メディカルサイト 青く、老いたい http://iryou.chunichi.co.jp/medical_column/leaf/20140711132538471

WRITER

Masao Ando

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