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CIRCL編集部

食べたいけど痩せたい! 脂肪の吸収どう抑える?

ダイエットはしたいけれど、おいしいものを食べるのは我慢したくない。そんなときに頭をよぎるのが「食べた脂肪分を腸が吸収しなければいいのに」というワガママな発想だ。しかし、この都合のいい話、実は実現できる可能性があり科学的にも検証されているのだ。

腸は脂肪分のすべてを吸収しない?

「おいしいものを食べて脂肪分は口にしてしまったけれど、腸は脂肪分のすべてを吸収していない」という状態は、すでに経験済みという人もいるかもしれない。脂肪の吸収を抑えてくれる身近なもので頭に浮かぶのが、サントリーの「黒烏龍茶」だ。ペットボトルのラベルに「脂肪の吸収を抑える」と堂々とうたい文句が表示してある。

脂肪の吸収を抑えるお茶の実験結果

 サントリーが行ったラットや人に対する実験では、高脂肪食を取ったときでも黒烏龍茶も一緒に飲むと、体重や体脂肪量の増加が、黒烏龍茶を飲まなかったときに比べて抑えられることが明らかになっている。また、吸収されてしまった脂肪分は中性脂肪となり、たぷたぷのおなかの原因になるが、便の中に排出された中性脂肪の量を測ったところ、黒烏龍茶を飲んだときの方が中性脂肪の排出量が多くなることも分かった。

ウーロン茶が脂肪の吸収を抑えてくれるの仕組み

 なぜ、ウーロン茶が脂肪の吸収を抑えてくれるのだろうか。研究チームはウーロン茶の成分の1つ、「ウーロン茶重合ポリフェノール」がリパーゼという脂肪分解に関わる酵素の活性を阻害することにより、脂肪の吸収が抑えられたのではないかと考えている(※1)。しかし、ウーロン茶が脂肪吸収を抑えてくれるといっても、普通食レベルにまで下げてくれるわけではないので、高脂肪の食事にはやはり注意が必要だ。

腸内細菌も関係か

 腸が栄養分を吸収する仕組みに注目した研究も行われた。アメリカのシンシナティ大学の研究チームは、腸の粘膜に存在して脂肪の吸収に関わる「粘膜型マスト細胞」と腸内細菌の関係について実験を行った。

 腸内細菌が増えないように、片方のグループのラットに抗生物質のストレプトマイシンとペニシリンを4日間にわたって投与した。もう一方のグループには水を投与した。その後、ラットの腸の組織やリンパ液を採取して、粘膜型マスト細胞の活性化や脂肪の透過性などを調べたところ、抗生物質を与えられたラットの腸管リンパの粘膜型マスト細胞の活性化は見られず、脂肪の透過性も悪いことが分かった。研究チームは、腸内細菌が脂肪吸収に必要な粘膜型マスト細胞の活性化を促していると結論付けた(※2)。

腸内細菌をコントロールが脂肪吸収の鍵に?

 抗生物質というと、日常生活では感染症になったときに投与されるものなので、脂肪吸収を抑えるために、毎日摂取するわけにはいかないが、少なくとも、何らかの方法で腸内細菌をコントロールできれば、脂肪吸収を抑えることができる可能性が示されたのだ。

 あのワガママな希望が毎日、かなう日もそう遠くなさそうだ。

参考・引用

  • ※1:ウーロン茶重合ポリフェノールの抗肥満作用について日本栄養・食糧学会大会で発表 http://www.suntory.co.jp/news/2006/9466.html
  • ※2:Antibiotics Suppress Activation of Intestinal Mucosal Mast Cells and Reduce Dietary Lipid Absorption in Sprague-Dawley Rats http://www.gastrojournal.org/article/S0016-5085(16)34786-2/abstract

WRITER

kix

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