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CIRCL編集部

別腹は本当にある!おいしいものをたくさん食べられる仕組み

 「甘いものは別腹」とは言うけれど、実際に満腹のときでも、おいしそうなケーキや好物なら食べられてしまうのを、不思議に思ったことはないだろうか。もう食べられないというときでも、おいしいものはなぜか別腹で食べられてしまう、という経験がある人は多いはずだ。

 そんな「別腹」の正体は、実は医学的に解明されている。満腹という感覚は脳と胃腸でつくられるが、視覚や味覚で脳が食べたいと思うと、脳が胃に別腹をつくる指令を出し、別腹ができて、もっと食べられるようになるのだ。

脳の視覚の指令で別腹スペースができる!

 別腹の正体を医学的に解明した研究によると、別腹は実在し、実際に胃の中にスペースが作られていることが分かっている。

 通常はエネルギーを補充できると食べるのを止めるものだが、好きな食べ物は必要量を超えて食べ過ぎてしまうことが珍しくない。このように食べたいものを食べ過ぎてしまう理由は、脳からの指令が関係している。

 人がケーキや好物を見ておいしそうだと感じると、オレキシンが分泌される。オレキシンが分泌されると、胃や消化管の運動が活発になり、胃の内容物を十二指腸へ送り出す。すると、胃の上部にスペースができて、ケーキなどの食べたい食べ物が入る場所ができ上がる、という仕組みになっているのだ(※1)。

女性に別腹が多い理由

 つまり満腹かどうかの判断胃の中の食べ物容量ではなくて、脳で決まるということだ。

 別腹は必ずしも甘いものやケーキとは限らず、脳がおいしそうだと感じると別腹ができる。しかし、甘いものはおいしいと思う脳内物質が出やすい食べ物のため、甘いものを見ると別腹ができやすいのだ。また、男性よりも女性の脳の方が、甘いものを好むため、女性の方が別腹ができやすい。

 「(女性)スイーツは別腹だから食べられる!」、「(男性)えっ、本当に?」という、男女間で交わされる会話には、科学的な理由があるのだ。

味覚と食べ過ぎのメカニズムを解明

 私たちが食べ過ぎてしまう視覚メカニズム については上で説明したようなことが、これまでも分かっていたが、味覚が食べ過ぎに与える高次元脳機能メカニズムについては、明らかになっていなかった。

 そこで大阪大学大学院歯学研究科高次脳口腔機能学講座の研究チームは、脳の味覚野における「うま味」や「甘み」の認知と、食欲増進の仕組みをラットを使って研究した。

 その結果、ラットに食欲を高める脳内麻薬であるアナンダミドを投与すると、味覚を感知する大脳皮質領域の島皮質味覚野と胃腸をコントロールする胃腸自律領野との間に、神経ネットワーク活動が生じることを発見した。

 この研究から、ヒトが味覚でおいしいと食べ過ぎてしまう脳のメカニズムに、アナンダミドが関与していることが分かり、食べ過ぎのメカニズムの中心的役割を果たしていることが解明された。

 今後はこの研究を応用し、肥満防止や生活習慣病予防などの研究も進展することが期待できそうだ(※2)。

脳が食べたいと思えば食べられるため、肥満の危険も

 今までは見ておいしそうだと感じる視覚が食べ過ぎる原因だと思われていたが、大阪大学の最新研究では、おいしいと感じる味覚が衝動的な食べ過ぎの大きな原因になることも分かった、

 どちらにしても、これはダイエットをしたいと思っている人には、うれしくない体の仕組みかもしれない。脳が食べたいと思ってしまうと、食べられる仕組みになっているからだ。

 なぜかいつも食べ過ぎてしまうという人は、一口だけ味見させて、と味見しながら結局たくさん食べてしまっていないだろうか。ダイエットには、これから味見するのは止めた方がよさそうだ。

参考・引用

  • ※1:R25 http://r25.jp/life/00043385/
  • ※2:大阪大学 http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2016/20160901_1
  • 参考:Scientific Reports http://www.nature.com/articles/srep32529
  •  産経新聞 http://www.sankei.com/west/news/160905/wst1609050055-n1.html

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