CIRCLから読者の皆様へ大切なお知らせ

睡眠・健康マガジンCIRCLは、この度の医療系メディアの信ぴょう性や著作権に関する一連の問題を、健康系情報を扱うメディアとして真摯に受け止め、自主的に掲載中の記事を見直すことを決定いたしました。少しでも多くの方に正しい情報をお届けするため、当メディアの掲載基準を見直した上で運用を徹底して参ります。品質を満たしていない可能性のある記事は非公開にしてまいります。一部ブックマークやシェアいただいた過去記事で見られないものが発生するなど、日頃よりご愛顧くださっている読者の皆様には多大なご迷惑をおかけいたしますことを、心よりお詫び申し上げます。今後ともCIRCLを何卒よろしくお願い申し上げます。
CIRCL編集部

昔の人は一日の眠りを2分割していた!睡眠事情から見る昔の生活とは?

 ここ数年子どもから大人まで十分な睡眠がとれていないことが問題視されているが、よくよく考えると昔の人々の睡眠はどうだったのだろうか。彼らは現代人よりもしっかりと眠れていたのだろうか。

 本記事では、近代より前の西ヨーロッパ人と江戸時代の日本人の睡眠事情から昔の睡眠を見ていこう。彼らの眠りにおける環境や取り組みを今の生活と比較しながら見ていくと面白いかもしれない。

欧米人の睡眠は分割式が主流

 最初は西ヨーロッパ人の睡眠についてだ。欧米人の眠りに詳しいバージニア工科大学のロジャー・イカーチ教授は、西ヨーロッパ人は眠りを2分割し生活していた。彼らの文化ではそれが当たり前だった。ナイジェリアのディブ族も「第1の眠り」「第2の眠り」と呼んで分割睡眠をとっていたと述べている(※1)。

 彼らは2回に分けて睡眠をとることで、日常生活をより有意義なものにしていたのだろう。しかしその睡眠が快適だったかというと、そうではないようだ。特に経済的に貧しい家庭では十分な睡眠がとれていなかった可能性がある。

 その背景には住環境が発達していないことが挙げられる。しっかりとした住環境が整備されていないことにより、寒さやにおい、害虫などの被害から身を守るのが難しかった。

 これ以外にも文化的な背景として挙げられるのが、宗教関係者によって行われていた夜中の祈祷活動、国家の命を受けた警備団が防犯対策のために一晩中行っていたとされる大声による警備活動だ。街中で行われる、こうした祈りや巡回が人々の眠りを妨げていた

江戸時代の一般庶民は太陽と共に生活していた

 では、昔の日本人の睡眠はどうだったのだろうか。江戸時代の人々の暮らしから考えていく。

 当たり前だが江戸時代は今のように文明が発達していないため、夜が来れば外は真っ暗だったことが推測される。ろうそくなどの明かりをとるための道具は存在したが、高級品だったため一般庶民が持つには贅沢な物とされていた。

 これらの理由から江戸時代の人は「朝日と共に起床して、日が沈めば就寝する」という生活形態が一般的だったと考えられている。夏至の頃は、日が昇るまで約9時間、冬至になると14時間ほど夜が続いたといわれている(※2)。

四季のリズムを反映した睡眠を取り入れてみよう

 昔の人たちの生活を見ていくと、夜になると寝る以外の選択肢がほとんどなかったようだ。

 しかし現代人が昔の人のように睡眠を2分割すること、暗くなったら眠るという生活を取り入れるのはおそらく難しいだろう。

 では自然に合わせて睡眠に変化をもたせてみてはどうだろうか。夏は朝日に合わせて少し早めに起床してみたり、冬は寝る時間を早めてみたりと四季のリズムに合わせた生活を送ることで、体にも無理のない睡眠がとれるかもしれない。

参考・引用

  • ※1: The Asahi Shimbun Globe [Part2] [イカーチ教授インタビュー]眠りは、それ自体が「恵み」だ
    http://globe.asahi.com/feature/110821/03_2.html
  • ※2: 江戸時代が分かるお役立ちサイト 江戸時代の人は冬になると睡眠時間が長くなった?
    http://www.edojidai.info/uso-hontou/suiminn.html

WRITER

Ai Sugimoto

ARTICLE

  • 親が感じる子どもへの間違ったシンパシー 実験から明らかになった思い込みとは?
  • 酔った翌日不安になる…それ、英国発の「ハングザイエティー」かも。
  • 泊まれる本屋がある! 本を読みながら至福の寝落ち
  • 乳幼児の脱水症状には経口補水液よりも薄めたリンゴジュース?
  • 満月の夜は眠りが◯くなる。月の満ち欠けに影響される人間
  • 睡眠中のショッピング? 睡眠随伴症の原因と対策法とは
  • 日中の眠気… 目覚まし時計のスヌーズ機能が犯人かも?
  • 虐待経験が「自分は醜い」と感じさせる?美容整形と児童虐待の深い関連
  • リアル体験談:睡眠導入剤への依存とその脱却方法とは
  • アメリカで10代の出産が激減 日本の10代の出産事情は?
  • 「朝は食欲が…」はNG! 朝食を食べないと脳出血のリスク36%増
  • 「ビビビっ!」男はボルト選手の100Mよりも速く恋に落ちる? 一目惚れのプロセスを科学が解明!
  • ゾンビ襲来を英国医学誌が真面目に論じた!? 感染症への備えは万全か
  • お香の煙が卵細胞を傷つける!? 発ガン性物質も? お香とうまく付き合う方法は
  • 鍋料理に最適! 鉄分を補給してくれる可愛すぎるお魚 「ラッキーアイアンフィッシュ」
  • 原因は睡眠不足? 浮気する人はしない人より22分睡眠時間が短い
  • 消毒・かさぶたは傷跡の元! けがをしたら保湿で綺麗に治そう
  • おへそを触るとお腹が痛くなる、は本当。ではへそゴマ除去はOK・NGどっち?
  • 久々の運動で筋肉パンパン! 翌日に痛みを残さないぶるぶる体操とは?
  • 寝ながら体のゆがみ矯正!? 寝る前にベッドで実践するだけで体の痛みを軽減できる簡単ストレッチ
  • 「魅力的な体」作りのために。 ジムで失敗しないマシン選び
  • 将来の自立に影響。「今夜は一緒に寝たい!」赤ちゃんから思春期の子どもの心の声に耳を澄まして
  • 「過労死白書」でわかる日本の労働環境
  • STOP幼児虐待 暴力シーンを見るだけでも将来のうつ病発症率増加
  • 「身長が高い」は実は羨ましくない!? 身長を決める遺伝子大量発見
  • 幸せ太り? 結婚するとかかりやすい/にくい疾患が変わる!
  • あなどるなかれ昼寝の回復力 10分で寝不足ダメージ解消
  • 働いても働いても貧困状態「ワーキングプア」 生活困窮者の実態は
  • カフェインに強い遺伝子? 寝る前にコーヒーを飲んでも眠れる人がいるのはなぜか
  • 退屈すると砂糖と脂肪を欲す。 ジャンクフードがもたらす病気と中毒
  • 宇宙飛行士が、もし負傷したらどうなる?気になる宇宙空間での緊急医療事情
  • 崖から落ちても痛みを感じない!? 危険すぎる夢遊病の症状とは
  • 「平均睡眠時間ワースト2位の日本」で一番寝ていないのは?職業別睡眠時間
  • 動物のゾウが人間のがん死亡数を1/6に減らす!? がんを患わないゾウ
  • 化粧落とさずに寝ると、どうなる? “恐怖の実験”に1カ月チャレンジしてみた
  • 両親が遺伝的に似ていないほど、子どもの身体も頭も優れている…は本当だった
  • 窓際は、快眠・幸せ・仕事効率が全て手に入る最高の特等席!
  • 「選ばなかった人生を悔やまない」がカギ 40代・働く女性の本音は
  • ジカ熱、デング熱はテクノロジーが撲滅? 進む「蚊」対策
  • 関節にまつわる都市伝説 "関節を鳴らすと骨が太くなる"のホントのところ
  • 瞬く間に消えていく記憶? 人はGoogle 検索で賢くなったと過信
  • 地上のりんご「カモミール」 飲めば死亡リスクが約3割も減少
  • 「草食男子」の次は「オルタナ男子」!? 新しい価値観の次世代男子とは
  • シフト勤務に優しくしよう!? 不規則に働く人の体内で起こる変化
  • 3月18日は「世界睡眠デー」新学期の節目に考えたい、今改めての睡眠