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CIRCL編集部

宇宙飛行士が、もし負傷したらどうなる?気になる宇宙空間での緊急医療事情

 火星に1人置き去りにされた宇宙飛行士の奮闘を描いたSF大作「オデッセイ」は2015年に公開され、SNSなどでも話題を呼んだ。そのなかで、主人公マーク・ワトニー(マット・デイモン)が負傷した際、体内に入り込んだ破片を取り除くため、自ら手術を行ったシーンは、映画を見た方なら記憶に新しいだろう。だが実際のところ、こうした緊急事態が起こった場合、ISS(宇宙ステーション)ではどのように対応するのだろうか? 気になる宇宙での緊急医療についてご紹介しよう。

すべての宇宙飛行士が医療訓練を経験

 2016年6月に宇宙から帰還したイギリス人宇宙飛行士のティム・ピーク氏は、ISSでの滞在6カ月間に起こり得るたいていの健康面の問題に対応できるよう、出発前に40時間の医療訓練を行ったという。NASAによれば、乗り物酔いや頭痛など、宇宙空間では頻繁に見られる症状の治療をはじめ、傷の縫合、注射、抜歯などの処置もすべてのクルーが実施できるように、こうした訓練を行っているとのことだ(※1)。

ISSでは基本医療のみ

 つまり、冒頭のワンシーンはたまたまこの主人公に医療知識があったというわけではなく、搭乗した宇宙飛行士なら誰でも十分に可能だというわけだ。ところが、ISSに完備されている医療設備は救急箱、軽量の除細動器や超音波検査器、食塩水など基本的なもののみ。深刻な問題を抱えた状態での帰還は負担が大き過ぎるためISSで対処するしかないが、大掛かりな手術は、たとえ医師がいても現時点では現実的ではない。微小重力下で漏れ出した血液や体液が患者の鼻に入り呼吸が停止する危険性や、ほかのクルーへの感染が危惧されるためだ。

新技術の考案で将来的にはISSでの手術が可能に?

 では、現在はどうしているかといえば、宇宙での任務中に深刻な病気やけがを負うような絶望的な状況を未然に防ぐため、「クルー・メディカル・オフィサー」と呼ばれる医療担当の宇宙飛行士、地球の医療チーム、そしてクルー自身が連携して徹底した健康管理を行っているという。そのおかげか、こうした状況が起こる可能性は、1年間で1人につき1~2%程度で(※1)、手術が必要になる事態もこれまで起こっていない。しかし、アメリカでは傷の周りに食塩水を満たした透明のドーム状の容器を当てて出血を抑える新技術が考案され(※2)、すでにテスト段階に入っているという(※1)。

宇宙飛行士は危険と隣り合わせの任務であることは確か

 綿密な準備と地球からのサポートがあるとはいえ、不測の事態で命を落とす危険性と常に隣り合わせの任務であることは確かだろう。地球で生きるすべての人のロマンと未来を担う彼らに、改めて尊敬の念を抱かずにはいられない

参考・引用

  • ※1:BBC News http://www.bbc.com/news/health-35254508
  • ※2:Scientific American During Medical Emergencies on Deep-Space Flights Fluid-Filled Domes Could Stanch Bleeding http://www.scientificamerican.com/article/during-medical-emergencies-on-deep-space-flights-fluid-filled-domes-could-stanch-bleeding/
  • 参考:JAXA きぼう広報・情報センター 飛行中健康管理 http://iss.jaxa.jp/med/healthcare/supporting/on/

WRITER

Ana

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