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CIRCL編集部

SNS疲れでうつ病に? オンラインツールとうまく付き合うコツ

物理的・時間的な距離を超えて人々と交流できる非常に便利な時代になった。SNSなど、オンラインでのやり取りはすっかり定着し、直接会うより手軽なオンラインでの交流が増えている。人々の中でのSNSの重要性は確実に高まっている。そんな中、SNS上の問題は、時に我々の現実世界に大きく影響する問題になることがある。

8割以上の人がフェイスブックで嫌な経験

アメリカのブラウン大学で2013~2014年に行われた、ヤングアダルト(10代の若者)264人を対象にした調査によると、10人中8人以上がフェイスブックで嫌な思いを経験しているという。具体的には、いじめ、悪意のある言動、誤解、不快なやり取りなどの経験である。さらに63%の人は、フェイスブック上での嫌な経験が4回以上もあるという。

フェイスブック上での嫌な経験がうつ病の発生リスクを3.2倍に

そして、フェイスブック上で嫌な思いを経験したと答えた人の4人に1人が、中等度から重度のうつ症状を示していたという。この割合は、こうした経験のない人の実に3.2倍にも上る。

いじめや悪意のある言動を経験した人では、うつ病のリスクが3.5倍高くなり、1度でもこの経験をするとリスクが高くなる。一方、不快なやり取りや誤解を経験した人は、1度だけではリスクは高くならず、4回以上経験してリスクが大きくなることが分かった(※1)。

SNSと対極のただ見つめ合うという実験

なぜSNSにはそうしたリスクがあるのだろうか。それを考える前に、SNSと対照的な状態を作り出す実験があるので紹介したい。その実験では見ず知らずの男女8人を集めて、目を隠した状態で2人ずつ4組のペアを作る。そして向かい合って立ってもらい、目を開けて何もしゃべらずただ見つめ合うという実験である。SNSのような言葉のコミュニケーションと対極のコミュニケーションである。

この実験の参加者は、実験後、相手の存在のみならず自分の存在も強く意識し、もっと相手のことも知りたいと思ったという。英語のみではあるが、YouTubeで見られるので一度見てもらうといいだろう(※2)。

欠陥のあるSNSによるコミュニケーション

この実験では同じ時間と空間を共有し、アイコンタクトをする意味を示している。SNSなどオンラインのやり取りで欠落してしまうこういった要素によって、自分も人も同じ世界を生きていると感じ、他人への興味を持つことができるのである。オンラインのコミュニケーションでは、そういった意識が欠落してしまうため、平気で人を傷つけ、傷つきやすくなるのではないだろうか。

オンラインツールの特性を頭にいれて、うまく付き合おう

IT技術の発展は私たちに多大な利益をもたらしてくれている。私のこの記事も、資料集めや、記事の提出および校正などのやり取りといった大部分でオンラインに頼っているし、ウェブサイトがなければこの記事を発表する場すらないだろう。

しかし、人間もっと言えば動物本来の、対面式のコミュニケーションでこそ伝わるものもある。今後も増えて来るであろうSNSでのコミュニケーション。この人類の長い歴史の中でたった10年程度しか歴史のないコミュニケーションは、欠陥があり危険性をはらんでいると頭に入れて、うまく付き合っていってほしい。

参考・引用

  • ※1:Facebook Bullying Can Cause Depression https://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/bullying-health-news-718/facebook-bullying-can-boost-odds-of-depression-study-says-714700.html
  • ※2: I See You – YouTube https://www.youtube.com/watch?v=UitQu82bTG0

WRITER

Daisuke Goto

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